屋久杉酒樽の魅力

1 自宅で手軽に樽熟成

屋久杉には、一般のスギの6倍もの樹脂成分が含まれており、部屋に置いているだけでも漂う高級感のある奥深い香りが最大の特徴です。

屋久杉酒樽は、屋久杉のみを使用して作られています。

そのため、お酒を入れると数十分で味わいがまろやかになり、さらに数日寝かせると洋酒のような琥珀色に変化します。

高い熟成効果まろやかな味わいは、屋久杉酒樽だけが織りなせます。

他の木樽では味わうことができない別格の熟成体験を、誰でも手軽にご自宅で楽しむことが出来ます。

2 世界遺産「屋久島」の屋久杉

太古からの自然が今も息づく世界自然遺産「屋久島」にのみ自生する、樹齢1000年以上のスギを屋久杉といいます。

世界でも類のない樹齢を誇る屋久杉は、独特な年輪高級感のある奥深い香りが特徴です。

屋久杉には、一般のスギの6倍もの樹脂成分が含まれているため、防腐効果耐虫性に優れており、数百年前に倒木した屋久杉でさえも腐らずに現代まで残っています。

また、屋久杉は、太古の昔より厄過ぎ(やくすぎ)として、厄除けの縁起物としても親しまれてきました。

そんな屋久杉からくり抜いて作られた「屋久杉酒樽」は、まさに小さな屋久杉です。

3 職人歴50年の熟練技

昭和36年に製作を開始した屋久杉酒樽は、独自に考案した機械や工具が使用されており、現在も当時の製法が企業秘密として継承されています。

現在、酒樽の技術を完璧に扱えるのは、黎明期より第一線で製作している職人1人のみとなりました。

屋久杉酒樽には、職人歴50年以上の熟練技がつぎ込まれており、材料から人の手に至るまで、「安心・安全・高品質」の純日本産です。

また、屋久杉酒樽はその技術や工芸品としての価値が評価され、平成4年に鹿児島県の伝統的工芸品「屋久杉製挽物」に指定されました。

【お客様の声】Barサンキュー

Barサンキュー

東京都荒川区南千住1-15-7 ドミール三ノ輪 B1

荒川区にあるBarサンキュー様にて、導入して頂きました。

わずか数十分で味わいが変化するため、来店から退店までの時間で変化を楽しめると好評です。

最初は半信半疑だった人も実際に飲んでみると、まろやかな味わいになったことに驚き、喜ばれていました。

ブランドストーリー

1 酒樽の開発秘話

昭和36年

焼酎の本場「鹿児島」で1人の若き青年がある夢を抱きました。

「屋久杉で酒樽を作れば、お酒はもっと美味しくなるのではないか」

このシンプルかつ情熱的な発想から、屋久杉酒樽の物語は始まりました。

初めに、製材を組み合わせる方法を試みましたが、それでは耐久性を補うために金具が必要となり、樹齢1000年の木目という最大の魅力が損なわれてしまいます。

職人たちが大切にしたのは、屋久杉の魅力を最大限に活かすこと。

そこで、耐久性と工芸品としての価値を両立するために、1本の屋久杉からくり抜く方法を極めることにしました。

しかし、一般のスギとは強度も樹脂の含有量も異なるため、製作は困難を極め、朝から晩まで試行錯誤に励む毎日となりましたが、7年後の昭和43年、ついに日本唯一の屋久杉酒樽が完成しました。

その過程で独自に開発した機械や製法は、現在も企業秘密として大切に守られ、当時の機械・製法で製作が続けられています。

2 栄光と試練

平成4年

屋久杉酒樽は鹿児島県指定の伝統的工芸品に指定され、最盛期には30人もの職人が腕によりをかけて製作していました。
また、酒樽に限らず屋久杉工芸品が注目されていた時代、鹿児島県内には屋久杉関連の会社が約120社もありました。

しかし、時代は変わりました。

団体旅行の減少新型コロナウイルスの影響で販売は低迷。
職人たちの生活は困窮し、120あった会社もわずか9社にまで減少。
酒樽工場への影響も例に漏れず、本店は閉鎖され、残された 2 つの工場のうち1つも閉鎖が決定しています。
現在、酒樽を製作できる職人はただ一人。
後継者と支援の不在により、伝統の灯は消えかかっています。

3 最後の職人と未来

令和7年

屋久杉酒樽の物語は岐路に立っています。
伝統を守り続ける最後の職人と工場。

支援や後継者のめどは立たずとも、職人の手から生まれる酒樽は、お酒を愛する人々の心を今も掴んで離しません。
この酒樽は、単なる工芸品ではなく、鹿児島の風土、職人の執念、そして屋久杉の命そのものです。

開発当時に誕生した技法は、今なお当時の機械とともに生き続け、酒樽一つひとつに職人の情熱と歴史が刻まれています。

あなたの手にした一杯には、1000年の歴史と職人の物語が息づいています。
屋久杉酒樽は、過去と未来をつなぐ、永遠の味わいを約束します。

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